養老孟司氏の「 養老先生!生死をさまよい病院へ行く!」

こんにちは! アツボ―です。

今日は、6/5(土)21:00〜21:40

まいにち 養老先生、ときどき まる

の放送内容に基づき

「養老孟司氏の「 養老先生!生死をさまよい病院へ行く!」

と題して書いてみました。

どうぞ皆さんご覧ください!

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養老孟司氏の「 養老先生!生死をさまよい病院へ行く!」

出典元:https://www.yahoo.co.jp/

解剖学者・養老孟司氏が、82歳で心筋梗塞になりました。

長年健康診断も一切受けず、かねて避けてきた現代医療。

しかし25年ぶりに東大病院にかかり入院することになりました。

そして考えた、医療との関わり方、人生と死への向き合い方。

体験をもとに、教え子であり主治医の中川恵一医師とまとた

『養老先生、病院へ行く』を上梓しました。

出典元:https://www.yahoo.co.jp/

以下養老孟司氏の手記をまとめてみました。

2020年2月後半、新型コロナウイルスの感染者が

急増してから、外出できなくなってしまい、

鎌倉の自宅に缶詰状態になってしまいました。

取材や打ち合わせは鎌倉の家に来てもらって行うので、

外出するのは自転車に乗ってタバコを買いに行くくらい。

公衆衛生の観点でいうと、感染症は人にうつさないことが

基本ですから、自分なりに人との接触は避けていました。

感染しないつもりでいても、感染するときはします。

高齢者ですから、重症化して亡くなることもあるでしょう。

私はよっぽどのことがなければ、

自分から病院に行くことはありません。

ただ家内が心配するので、

仕方なしに病院に行くことはあります。

自分だけで生きているわけではないので、

家族に無用な心配をかけるわけにはいきません。

ところが今回は様子がかなり違っていました。

6月4日の「虫の日」に、北鎌倉の建長寺で

虫塚法要を終えるまでは何でもなかったのが、

10日くらいから体調が悪いと感じるようになりました。

在宅生活が続いたことによる「コロナうつ」かとも思いましたが、

「身体の声」は病院に行くことを勧めているようでした。

家内も早く病院に行きなさいと催促しています。

長年、健康診断の類いは一切受けていなかったこともあり、

仕方なしに病院に行って検査してもらおうと決心したのです。

なぜ病院に行くのに決心がいるのかというと、

現代の医療システムに巻き込まれたくないからです。

このシステムに巻き込まれたら最後、

タバコをやめなさいとか、甘いものは控えなさいとか、

自分の行動が制限されてしまいます。

コロナで自粛しているのに、さらなる自粛が

「強制」されるようなものです。

いったん医療システムに巻き込まれることになったら、

つまり病院に行ったら、

あとは「まないたの鯉こい」です。

すべてを委ゆだねるしかありません。

それは覚悟していました。

そのときの私の症状は、1年間で約15kgの体重減少、

あとはなんだか調子が悪い、元気がない、

やる気が出ないといった不定愁訴だけです。

体重がなぜ10kg以上も減ったのか、理由はわかりません。

6月26日、友人の運転で鎌倉から本郷の東大病院まで

連れていってもらいました。

中川医師の指示で心電図と血液検査を受けました。

中川医師が急ぎ足でやってきました。

「養老先生、心筋梗塞です。循環器内科の医師にもう声を

かけてありますから、ここを動かないでください」と言われ、

そのまま心臓カテーテル治療を受けることになりました。

カテーテル治療の前後やICUにいたときは、

意識がぼんやりしていて、

お地蔵さんのような幻覚も見えました。

お地蔵さんは、阿弥陀様だったのかもしれません。

病院から出るには2つの出口があります。

1つは阿弥陀様から「お迎え」が来て、

他界へと抜け出ます。

もう1つは、娑婆しゃばに戻ります。

しかし、阿弥陀様には見放されたらしく、

とりあえず私が出たのは娑婆の

出口のほうでした。